今年の初め、アメリカのペンシルベニア大学の医学研究チームが薄毛のメカニズムについて、従来の説とは異なる新たな研究成果を医学誌「クリニカル・インベスティゲイション」に発表したことが報道されました。

新聞などでご覧になった方も多いのではないでしょうか。
薄毛の原因はこれまで、髪の毛の元になる頭皮の「幹細胞」が減少することによって起きると考えられていました。
この幹細胞が「前駆細胞」に変化し、さらに「毛母細胞」や「角化細胞」などに変化することによって発毛することがわかっています。
そのため、体質的な薄毛の男性は幹細胞の数が少ないというのが今までの通説になっていました。
ペンシルベニア大医学部の皮膚科学科主任・ジョージ・コツァレリス医師が率いる研究チームは、40歳から65歳までの体質的に薄毛の男性型脱毛症患者(AGA)54人の頭皮を採取、薄毛部分と毛が生えた部分の細胞の種類と数を調べたところ、幹細胞の数はほとんど同じでした。
一方、前駆細胞の数を比べると、薄毛の部分は毛の生えた部分の10分の1しかなかったそうです。
つまり、男性の薄毛の原因は頭皮の幹細胞の数ではなく、幹細胞が発毛に必要な次の段階に進めないためであるというわけですね。
幹細胞の変化を促す方法がわかれば、画期的な薄毛の治療薬が開発されるかもしれません。あきらめずに待ちたいですね。
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