ミカンの皮を干した「陳皮」は漢方の主要な生薬の一つで、血圧降下作用や咳止め作用が知られていますが、このミカンの皮に育毛成分もあることを、2008年に北里研究所が発見しています。

ミカンの皮に含まれるd-リモネンという物質が、脱毛を促す男性ホルモンの働きを抑制することがわかったのです。
また、毛乳頭細胞を活性化するペプチド(たんぱく質)が含まれていることもわかりました。
このペプチドは温州ミカン、伊予カン、甘夏に特に多く、北里研究所は甘夏の皮から抽出した成分を使って、毛乳頭細胞を標準的な育毛剤の1.5倍も増殖させることに成功しました。
また、ミカンの皮から抽出されるヘスペリジンというポリフェノールには血行促進作用が、シトラールには保湿力や抗菌作用があることも知られています。
これだけデータがそろうと、かなり発毛効果が期待できそうですね。
実際、ミカンの皮を搾った汁を頭皮に塗って発毛に成功した人もいるそうです。
ミカンの皮でつくった〝自家製育毛剤〟を愛用している人もいます。作り方は簡単。
水洗いしたミカンの皮を皮むき器などで薄くむき、2~3日陰干しして完全に乾いたら、ホワイトリカーに漬けて1週間ほど冷蔵保存します。
皮を取り除き、さらに2週間冷蔵保存して出来上がりです。
忙しい方には、柑橘エキスが主成分の市販の育毛剤「柑気楼」や「黄金樹」がおすすめ。
「黄金樹」は発売直後から、みかんの育毛剤としてマスコミやネットで話題となった「黄金宮」の後継商品で、温州ミカンなど国産柑橘の抽出エキスを40%も配合しているのが特長です。
どちらも天然由来の成分主体なので、頭皮を傷める心配もありません。
身近な食べ物には偉大な力が潜んでいるんですね。
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